今日の朝一にご来店されたご新規様は
僕が見習いからお世話になった美容室のお客様だった
そして僕が一番お世話になった先輩が担当させてもらっていたお客様だった
その方は高校を卒業してから大阪の大学に進学され
大阪に住むことになったのでかれこれ6年ぶりだった
僕はご予約のお名前ですぐに気づいた
覚えている僕すごいでしょって話ではなく
僕とそのお客様は年も近かったためとても話しやすかった
僕は人見知りが激しかったため、
気さくに話せるお客様が少なかったのだ。
なので鮮明に覚えていた。
お客様もまた、僕のことを覚えてくれていた。
ペーペーのアシスタントだった僕のことを。
そのお客様はご来店されて早々に
「実は昨日美容室に行って失敗されたんです。
お直しをお願いできますか?」と。
すごくおかしなスタイルとか、明らかな失敗ではなかった。
でもそのお客様の口からは【失敗】の言葉がはっきりとでた。
よくよく話を聞かせてもらうと
「あまりカウンセリングをされていない」
「初めて行ったのにカルテの記入もなかった」
「「お店初めてなんですか?」と聞かれた」
一つ目と二つ目はさておき三つめは絶対わかるでしょ。
いや、どうこう言いたいとかではなくて
きっとしっかりとお客様のご要望を聞いて
悩みを聞いてから施術をしていたら
お客様は笑顔になってたんだろうなと思った。
【失敗】にはならなかったんだろうと。
そう、僕たちの仕事は
ほんの1・2時間でお客様を困らせてしまうこともできるし
最高の笑顔にすることもできる
美容師ってすごいなあと改めて実感した
そして僕たちは6年前の話に花を咲かせた
お互いまだまだ子供でしたね。と
とても懐かしく、覚えていてくれたことがとても嬉しかった。
施術が終わりお客様から
「これにしたかったんです!これからもお願いします!」
そう言っていただけた。
平然を装ったけど、
僕は涙が出るくらい胸が熱くなった。。
僕は自分の技術を誰かと比べたりはしないし、
その行動に何の意味もないことを知っている。
ただ僕は僕がもっているものすべてを使い
目の前のお客様を笑顔にする。
これだけだと思う。僕たちに大事なのは。
そのことに改めて気づかせてもらえた。
6年ぶりのお客様に
ありがとうございました!!
こちらこそよろしくお願いします
姫路 美容室
Hair design Angie
代表 山本達也