末芳という男

僕の友達に末芳(すえよし)という男がいる

こいつがまぁおもしろい

 

あれは確か中3の夏。

僕たちは高校受験に向けて面接練習とやらをしていた。

 

ようはきちんと受け答えができるようにする練習だ。

僕も推薦入試を希望していたので

その面接練習に参加していた

 

そこにいたのが末芳だ。

 

確か集団面接だった。

3人くらいの面接官に対して

5人の生徒。

 

僕の練習のメンバーに彼もいた

彼は社会科の教師を目指していた

すばらしい夢だと思う

 

昔から自分が決めたことはやり抜くタイプだった

そんなところが好きで尊敬もしていた

 

彼は真面目だからかなり練習したんだろう

すらすらと自己紹介を済ませ

将来の夢を問われたときに

彼ははっきりとこう言った

 

末芳「社会科の教師になるのが僕の夢です」

 

はっきりと言った

堂々としていてかっこよかった

彼は仁王立ちでそう言った

 

そんな彼に対して面接官はたった一言だけ

こう残した。

 

先生「社会の先生。。すばらしいですね

   とてもいい夢だと思います!!

 

   ただ末芳君、社会の窓が開いていますよ」

 

そう。彼はずっと社会の窓が開いていたのだ

社会の窓を開けながら社会科の教師になる夢を

仁王立ちで語っていたのだ

 

ゆうまでもないがみんな腹がよじれるくらい笑って

面接練習は中止。

 

ちなみに僕の記憶が正しければ、

彼のチャックは閉まっている方が珍しい

 

 

そして彼は推薦入試に受かって僕は落ちた。

 

 

 

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